スピーカーケーブル”Firebird Loudspeaker Cable Version.2”
シングルワイヤリング接続方法について
3タイプのスピーカーケーブルやジャンパーケーブルの説明をするにあたって、両方の端子がバナナプラグのタイプをB/Bタイプ、片方の端子がバナナプラグで、もう一方がスペードプラグ(Yラグ)をB/Sタイプ、両方の端子がスペードプラグ(Yラグ)の場合はS/Sタイプと表記させていただきます。また、アンプ側、スピーカー側共々各端子は最後まできっちりと差し込む、または締めてください。
スピーカー側の入力端子が1系統(プラス側1個、マイナス側1個)のスピーカーとアンプを繫ぐ、最もシンプルな接続方法です。”ファイアーバード/ラウドスピーカーケーブル”1ペアを使用します。現在、初級者用スピーカーを含めほとんどはバナナプラグに対応していますが、念のためお持ちのスピーカーの背面のご確認、または取り扱い説明書をお読みください。現在発売されている初級者向けのアンプは大概バナナプラグに対応していますので、B/Bタイプをご購入いただければそのままご使用になれます。尚、中級者向け以上のアンプからバナナプラグ、スペードプラグ(Yラグ)の両方の端子に対応している機種が多いようです。
試聴ディスクの紹介
スピーカーケーブル”Firebird Loudspeaker Cable Version.2″および、ジャンパーケーブル”Firebird Jumper Cable”との各組み合せでそれぞれの音質について私なりのコメント(あくまで私の主観です)を紹介させていただく前に、以下試聴ディスクを紹介させていただきます。
●スピーカーケーブルは各タイプ2.5mのケーブルを使用しています。
クラシック音楽ファンの方であればご存知の方も多いと思います。オーディオ誌にも”優秀録音”として多く取り上げられ、1991年度レコード・アカデミー賞を受賞した「惑星」史上最高の音質を誇るCDだと思います。試聴のポイントは冒頭1曲目の”火星”の暴力的とも言える迫力、そして4曲目”木星”の叙情性、神秘的な美しさをどうスピーカーから再生できるかです。スピーカーにいかにきちんと電気信号を送るか、まさにポイントはここです。
この映画はご覧になった方は多いのではないでしょうか。映画後半、ロンドン/ウェンブリー・スタジアムでの「ライブ・エイド」のシーンはフレディ・マーキュリー本人ではないにしても感動的でした。後半の一連のシーンがなければこれほどヒットしなかったと思います。試聴ではこのスタジアムでの臨場感をいかに再生できるかをポイントにしました。
●”試聴19″では上記のCDに加え、アナログ盤を加えています。
年齢的に若い世代の方々はご存知かどうかはわかりませんが、ロックと言えば”レッド・ツェッペリン”です。英国のロックグループで、当時は人気、実力共No.1でした。そのツェッペリンが1973年にニューヨーク・マディソン・スクェア・ガーデンでライブをした時の録音です。ちょっと古い録音なので音質的にいまいちだとか、スタジオ・ワークでいろいろ手を加えたとか、まあそんなことは超越した”これぞライブの音!”を体感できるアナログ盤です。スピーカーケーブルが30cmウーファー(主に低域を担当するスピーカー)に電気信号をちゃんと伝えられるか、そこが勝負になります。
◉スピーカーケーブル接続時は、レンジが狭く、多少高域寄りの硬い音に聴こえることもあるかもしれませんが、リスニングを続けると共にレンジも拡大し、バランスのとれた音質に変化していきますので、しばらく聴き続けていただきますようお願いします。
◉スピーカーをどこにどうセッティングするかオーディオ好きには悩ましいところですが、今回スピーカーケーブルとジャンパーケーブル、スピーカーの組み合せで試聴するに当たりイタリア製ですが比較的低価格の小型2ウェイスピーカー、少し高級な英国製小型2ウェイスピーカー、伝統ある米国ブランドの中型モニタースピーカーを使用しています。それぞれどうセッティングするかで相当悩みましたが、結局2種の小型2ウェイスピーカーは中型モニタースピーカーの為に自作したスピーカー台の上に置いて試聴しています。
シングルワイヤリング接続時の音質についての検証
スピーカー種類 | 初級者用向けプリメインアンプ | 上級者用向けプリメインアンプ | |
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スピーカーケーブルのタイプ | スピーカーケーブルのタイプ | ||
小型ウェイスピーカー ●13cmコーンウーファー ●2.7cmドームツィーター (シングルワイヤリング タイプ) |
B/Bタイプ |
B/Bタイプ |
S/Sタイプ |
●スピーカーケーブル B/Bタイプ 1ペア
●初級者向けプリメインアンプ(スピーカーセレクトはAで試聴)
●スピーカー 小型2ウェイスピーカー(シングルワイヤリングタイプ)
失礼な言い方で申し訳ありませんが、ヤフオクで落札した初級者向けの中古のプリメインアンプ(1995当時の価格は¥38,000)に、比較的低価格のスピーカー(購入時の価格は忘れましたが、¥4万から¥5万の間だったと思います)に繫いでの試聴になります。ファイアーバード/ラウドスピーカーケーブルVer.2”はそれなりにスピーカーをドライブしている印象です。”木星”の迫力もそこそこあります。イタリア製のスピーカーにしては低価格なのですが、13cm口径のウーファー(主に低域を担当するスピーカー)からは気持ちの良い低音が聴けます。音のエッジがちょっと甘い感じはしますが聴きやすい音です。”ファイアーバード/ラウドスピーカーケーブル Ver.2”の特徴である”実在感のある音”と相まって、”聴き疲れしない音”で音楽を楽しめるスピーカーケーブルです。
大事なポイントとして、このライブコンサートの雰囲気・・聴衆が反応する声や会場の臨場感を再生できているかという点で言えば、結構高いレベルで再生できていると思います。低価格帯同士の組み合せとは思えない音です(失礼な言い方ですみません)。高価格のオーディオ機器を買い揃えることより、とにかくいろいろな音楽を”そこそこいい音”で聴きたいという方々のために。
●スピーカーケーブル B/Bタイプ 1ペア
●初級者向けプリメインアンプ(スピーカーセレクトはAで試聴)
●スピーカー 小型2ウェイスピーカー(シングルワイヤリングタイプ)
“試聴1″の組み合せの音より、さらに”ファイアーバード/ラウドスピーカーケーブルVer.2”の特徴である”実在感のある音”を感じます。ここはやはり上級プリメインアンプの実力でしょうか素晴らしい迫力で迫ってくる”木星”です。プリメインアンプの価格が6倍弱ですから無理もありません。1曲目の”火星”も低価格の小型スピーカーとは思えない迫力がありました。数年前に秋葉原のオーディオショップでたまたまこのスピーカーを試聴する機会がありましたが、一発で気に入ってしまい即買いしました。私のお気に入りのスピーカーをこのスピーカーケーブルはしっかりドライブしています。
このライブコンサートの臨場感を再生するためには、やはりこれくらいのレベルのプリメインアンプが必要なのかなと思います。このスピーカーの高いポテンシャルを感じます。スピーカーをしっかりとドライブしているスピーカーケーブルだからこその再生音です。
●スピーカーケーブル S/Sタイプ 1ペア
●初級者向けプリメインアンプ(スピーカーセレクトはAで試聴)
●スピーカー 小型2ウェイスピーカー(シングルワイヤリングタイプ)
基本的には”試聴2”の組み合せとほとんど同じ音です。ただ、端末がスペードプラグ(Yラグ)タイプなので、ほんの少しですが低域が強めに出ていて”木星”の迫力はもう半段ギアが上がって大迫力です。1曲目の”火星”も低価格の小型スピーカーとは思えないほどの迫力がありました。
”試聴2”のコメントを参照していただければと思います。”惑星”でも感じたことですが、スペードプラグ(Yラグ)タイプの方が低域がほんの少し強めに出る印象がありますので、ライブコンサートの”圧”をより感じます。