前回から随分時間が経ってしまいました。今回ご紹介する同シリーズのLPレコードは、年配の方にはなつかしいニール・ヤング、ムーディー・ブルース、ジャズプレイヤーのジェリー・マリガン、そしてこのレコードで初めて名前を知ったアルバート・コリンズというアメリカ合衆国のブルースシンガーのレコードについて私が感じたことを書いてみます。
◉ニール・ヤング/”OLD WAYS” ザ・ビートルズが解散した頃だと思いますが、アメリカ合衆国のフォーク?グループの”C,S,N&Y(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)”が日本でもザ・ビートルズ”と同じくらい人気を集めていたと私の中では記憶しています。ニール・ヤングはそのグループの最後に参加した?メンバーです。しかしながら正直、当時はあまりこのグループについては詳しくありませんでした。ニール・ヤングのアルバムはCDを含め数枚所有しておりますが、私自身思い入れはザ・ビートルズほど強くはありません。ただ、数年前にブームになった”エレクトリック楽器を使わないで生楽器でハートウォームなサウンドを演奏する”というコンセプトの”アンプラグド”シリーズの「ニール・ヤング/アンプラグド」のCDはかなりの回数再生しました。アコースティック楽器なのでなかなかしっとりしたサウンドを聴く事ができます。さてこのアルバム”OLD WAYS”のジャンルは”カントリーミュージック”です。カントリーミュージックのアルバム(CDも含めて)は他のミュージシャンを含めてなんだか音質が非常に良いアルバムが多いように感じます。ご多分に漏れずこのアルバムも大変音は良いです。カントリーミュージックに興味がある方は是非聴いてみてください。
◉ムーディ・ブルース/”EVERY GOOD BOY DESERVES FLAVOUR” 1964年にデビューしたイギリスのプログレッシブロックグループで世代的にはザ・ビートルズなどと同じみたいです。各メンバーは今どうされているのでしょう?アルバム全体に流れるイギリスを感じさせるサウンドはやはりというか時代を感じます。A面の2曲目”The story in your eyes”のスピード感溢れるサウンドは小気味よさと同時に懐かしさいっぱいです。簡単に高校時代に戻してくれるアルバムなのです。
◉ジェリー・マリガン/”GERRY MULLIGAN MEETS BEN WEBSTER” このアルバムに収録されている各曲についてあれこれ言ってもしょうがないと思います。聴いて感じていただくしかありません。私が所有しているレコードプレイヤー、フォノイコライザーは正直たいして高価なものでないですが、それでもこのサックスプレイヤーの息吹き、ちょっとかすれた音などはCDでは再生できないものだと思います。レコード針が直接レコード盤の溝をこすることでしか出せない音ではないかと・・・マイルス・デービス、ジョン・コルトレーンなど有名どころは知っているけれど、ジェリー・マリガンやベン・ウェブスターは知らないなあと言う方には是非聴いていただきたいと思います。
◉アルバート・コリンズ/”COLD SNAP” B.B KINGは知っていましたけれども、”アルバート・コリンズ”は知りませんでした。ウィキペディアによるとアメリカ合衆国・テキサス州出身の黒人ブルース・ギタリスト&シンガーでフェンダー・テレキャスターを使用した鋭角的なギタープレイで名を馳せたらしいです。ラスベガスのストリートをアメ車でぶっ飛ばすみたいなイメージです。実際に昔、ラスベガスに旅行したことがありますがまさにラスベガスにピッタリなサウンドです。
久しぶりにそれぞれのLPレコードをじっくり聴きました。時代を感じさせるという意味ではLPレコードはCDよりやはり勝っていると痛感します。最近またレコードが注目されつつあるみたいです。次回はクラシック音楽です。J・Sバッハの”平均律クラヴィーア曲集についてです。