今CDが売れない・・2回にわたっていろいろ私なりの原因というか意見を述べさせていただきました。今回はオーディオ再生機器の方にもなにか原因があるのかもしれないということを勝手に述べさせていただきたいと思います。
まず、今の若者にとってオーディオ機器がデカすぎないか?直径12cmのCDに対して47cmくらいの幅、13cmくらいの高さ、40cmくらい奥行き、手に持つとそこそこ重い・・・確かにCDだけを再生するものとしてはデカいかもです。放送局などで使用されている業務用の19インチラックのサイズがあります。アメリカ電子工業会(EIA)によって規格化された機器をマウントするためのサイズで、幅が482.6mmです。ちなみに高さの単位はユニット(U)で1ユニット(1U)の高さは44.5mmなので2Uの高さは89mmになります。民生用オーディオ機器のサイズはこの19インチラックサイズの影響を受けているのと、あとはレコードプレーヤーの大きさとのバランスを取るため?だと私は勝手に思っております。
生活空間との兼ね合いで最近のデジタルオーディオアンプ、ペアを組むデジタルプレイヤーのサイズはかなり小型化した製品もあります。価格的にもそれほど高価ではありません。ということは逆にパーツにあまりお金がかかっていないということ?昔の製品ですが、ケンウッドが”K”シリーズという小型サイズのコンポーネントを発売したことがありました。市場では一定の評価を得たせいか、他ブランドから似たような製品が後を追う形で発売されました。そういう私も食卓の側に、そういった小型のオーディオ機器を置いた時期がありました。家族が聴くものなので音的にはそれほどこだわりはありませんでしたが、1年くらい経った頃にまず、CDプレイヤーが壊れました。1,2回修理に出しましたがそのうちにイヤになり手放してしまいました。
所有したいと思わせる魅力的なデザインや質感(これが一番むずかしい!)、それと中身もちゃんとしたパーツが使われていて、それと具体的なサイズで言えば左右35cmくらいで、高さも8~10cmくらいで、奥行きは30cmくらい・・そんなサイズのアンプ、デジタルプレイヤーなら部屋に置いてもそれほど主張しないのではないでしょうか?アンプであればもちろんスピーカー端子は2系統のスピーカー出力があり、バイワイヤリング対応になっている等々。大事なことを忘れていました。耐久性といいますか、壊れないこと(壊れにくい)がなにより大事なことだと思っております。イギリス(スコットランド?)に”LINN”という高級オーディオブランドがあります。サイズ的には、日本のアンプ、CDプレイヤーとは違い小型サイズです。しかし、”SONDEK/CD12”というCDプレイヤーの価格はというと何と!250万くらいしたと思います。ご存知ない方は是非ネットで調べてみてください。オーディオの世界での”LINN”のブランドイメージ、デザインの完成度は非常に高いものがあります。日本にもこうゆうブランドがあればいいのにとつくづく思います。
というわけで、私としては是非、日本のオーディオメーカーの皆様に魅力あるデザイン、質感に拘ったオーディオ機器を企画、販売していただきたいと切に願っております。コンピューターでデザインなんてしないでいただきたい。昔のオーディオ機器のデザインの方が魅力的だと思う方はたくさんいらっしゃると思いますけど。