3月13日にお話した”トーンコントロールは使用しますか?”の投稿について、現在は売られていないマッキントッシュ社C-46のトーンコントロール(マッキントッシュ社では8バンドイコライザーと紹介しています)を私の勝手な解釈で追記させていただきます。C-46はオークションであまり出品されていないと思います。パワーアンプとのセットで出品されてありましたが、非常に高額でした。手放さない方が多いのかもしれません。
低域側では20Hz、35Hz、70Hzで調整できます。中域では150Hz、300Hz、600Hz、高域側は1200Hz、4000Hzで調整できます。まず低域の20Hzという周波数は、大型フロアースピーカー(JBL Project K-2 S9900、タンノイ ウェストミンスター Royal/GRなど)を鳴らす時に活きるものです。私はこんな高価なスピーカーは使っておりませんが。地を這うような低音はおそらくこの周波数だと思います。小型スピーカーにはあまり効果はないかなと思います。35Hzになると効果を感じるスピーカーはぐんと増えます。コンサートバスドラムの重低音を少し強調してみたりできます。70Hzあたりはロックで言えばベースの音とかを強調したい時などはこの周波数帯域をいじってみたらいいのではないかと。
中域の150Hz、300Hzはクラシック音楽の交響曲などに登場するティンパニの響きを少し抑える時によくこの150Hzとか300Hzを調整します。ティンパニがちょっと主張しすぎじゃない?という演奏が多いのです。600Hzはオペラのソプラノのきつい声を抑える時などに便利です。
高域調整については1200Hzをカット(弱める)するくらいです。前回触れた”高域が出過ぎのCDソフト”の音の調整です。また、LPレコードの中には高域が逆に足りないと感じるものがあり、その場合はブースト(強める)します。600Hzはほとんど調整はしません。ごくたまにトランペットの音などを抑えるくらいです。
どんな音が好きかは人それぞれです。オーディオマニアの方々はトーンコントロールを否定される傾向が強い気がします。気に入った小型スピーカーからがんがん低音が出るのはやっぱり気持ちいいですよ。邪道だと思われてもいいじゃないですか。気持ち良く聴いた方が趣味として長続きすると思いますがどうでしょうか?