フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール(以下ショパンコンクール)はピアノコンクールの最高峰と言われています。ニュースなどでコンクールの映像をご覧になった方もいらっしゃると思います。これまでに数多くのピアニストとオーケストラによるレコード、CDが発売されています。
私が今まで一番聴いたクラシック音楽はこの協奏曲かもしれません。現在のところ最も気にいっている録音は、クリスチャン・ツィメルマンという、ショパンと同じポーランド出身のピアニストで、ピアノ演奏、指揮もこなしているCDです。演奏はポーランド祝祭管弦楽団です。ショパンコンクールの本選はこの曲の第3楽章をオーケストラをバックに最終まで残ったピアニストが競うわけです。若いピアニストの皆さんが由緒あるオーケストラをバックにピアノを弾いている光景には感動します。ツィメルマン自身も過去このコンクールで優勝しています。今までの日本人ピアニストの最高順位は1970年に参加された内田光子さんです。
体が弱く病気がちだったといわれているショパンですが、彼が作曲した「ピアノソナタ第3番」を聴くと、大胆でありながら緻密な構成力、スケールの大きさに圧倒されます。ショパンは将来、自分の名前が冠されたコンクールが開催されるとは当時夢にも思わなかったでしょう。
私の夢はこのコンクールの本選を本場ワルシャワで体験することです。その時、日本人ピアニストが本選に残っていたらいいですよね。