新年明けましておめでとうございます。

昨年は親族に不幸がありまして、新年のご挨拶は遠慮させていただきましたけれども、私の親族ではないので ” 新年明けまして・・” のタイトルを少々遅れましたが付けさせてもらいました。という訳で、今年初めて聴いた音楽はカール・オルフ作曲「カルミナ・ブラーナ」のCD盤でした。昨年末のブログ「メサイア」と同じロバート・ショウ指揮、アトランタ交響楽団、室内合唱団のものです。ロバート・ショウ続きで、この「カルミナ・ブラーナ」についてのブログをアップしようと思いましたが、この楽曲については過去ブログでも取り上、ピンク・フロイドのライブ盤「DELICATE  SOUND  OF  THUNDER/光〜PERFECT  LIVE」という長いタイトルのCD盤のご紹介です。1988年にリリースされた2枚組のライヴアルバムでライヴ音源を編集したものらしいです。ピンク・フロイドはそんなに詳しくないという方に、このアルバムを一言で伝えるとすれば ” こんなにバリエーションに富んだ曲を作ってるロックバンドが他にあると思う?凄くない? ” です。ピンク・フロイドの他のオリジナル・アルバムに比べると、アルバムとしての意味があるかといえば、ありません。がしかし、オーディオ的には録音がとても素晴らしい!!のです。ピンク・フロイドのメンバーの他にキーボード、サックス、ギター、バックコーラスなど計8人のミュージシャンが参加されていて、それぞれの演奏も素晴らしい!!ライヴコンサートですから、お金を払われた聴衆の皆様には満足してもらわなきゃということでプロデューサーを兼ねたギタリスト、デイヴ・ギルモアさんも大変頑張っておられます。なのでどうしてもヒット曲がずらりと並ぶ曲の構成になっています。それぞれのコンサートでの完成度の高さは入念なリハーサルの賜物だとつくづく感じます。

このライヴ盤を聴くのに私は敢えて小型スピーカーを鳴らしています。過去のブログでも紹介している英国ブランド、セレッションA–Compactであります。スピーカーケーブルはFIREBIRD  B/Bタイプ2m、2セットでバイワイヤリング接続で聴いております。コンサート会場の空気感、左右の音の軽やかな広がりは小型の方が有利かもしれません。大型スピーカーなんて必要ないかもしれないと感じるほどの音世界に浸れるのです。アンプはYAMAHA  A-S2000でスピーカーを駆動しています。

CD1の冒頭で始まる ” クレイジー・ダイアモンド ” は、オリジナルアルバム(邦題:炎)のそれよりはるかに音質、臨場感が素晴らしいです。CD2の中の6トラック目 ” アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(part-2)はオリジナルアルバムと同様に少年少女の皆さんのコーラスが聴くことができたりと聴く人を飽きさせない聴きごたえ満載のCD盤です。

このCD盤のライナーに寄稿されているロック評論家で雑誌 ” ロッキングオン ” を創刊した渋谷陽一氏の文章を抜粋して勝手に書かせていただきます。” フロイドからロジャー・ウォータースというイデオロギー担当のリーダーが抜け、ある意味でスタイルだけになったバンドが80年代に受けるというのは、非常に象徴的な事である ” と。このCD盤が発売されたのは1988年ですから、その時はロジャー・ウォータースは参加していませんし、彼とは曲の使用を巡って裁判沙汰になったらしいです。しかし、このCD盤には前述の ” アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール ” は演奏されていますので、和解?されたのかなと。つい最近ピンク・フロイドを検索したら、4人が仲良く写真を撮られている記事があったのでなんだかホッとしております。