ひとつ前のブログ ”、J・D・サウザー「ユア・オンリー・ロンリー」で書いた、イーグルスのアナログベスト盤の音がイマイチだったことの原因は、レコード針に絡みついていた微小な綿ゴミのせいでした。高倍率ルーペで見た時はゾッとしました。アナログ盤を聴く時は針先を綺麗にしてから聴かないといけないことはわかっていましたが、いちいち綺麗にするのは面倒くさいなあと思うこともあるのです。綿ゴミを丁寧に取って聴いたところまずまずの音質でした。という訳で、イーグルスのアナログベスト盤(タイトル名:グレイティスト・ヒット 1971〜1975)であります。
新潮新書「ビートルズ/北中正和著」によると、アメリカ合衆国で一番アルバムが売れたのはザ・ビートルズで1億8300万枚、グループとしての2位が、イーグルスだそうです。ザ・ビートルズの3分の2だそうなので、やはりイーグルスは地元アメリカ合衆国で相当支持され、またアルバムも相当売れたグループだったみたいです。A面の1曲目 ” テイク・イット・イージー ” を聴きますと、間奏にバンジョーの音が聴こえてきたり、アメリカ人(白人?)のソウルミュージックといえるカントリーミュージックフレイバーも感じられるもので、私的にはイーグルスの曲の中の最高傑作ではないかと。この曲は1972年夏に大ヒットしたイーグルスの記念すべきデビュー曲だそうです。1972年といえばアメリカ合衆国ではウォーターゲート事件があった激動の時代でした。そして、3曲目 ” いつわりの瞳 ” 、こちらもカントリーミュージックフレイバーと各メンバーのハーモニー、そして編曲のセンスが光るメロディが素晴らしい。なんと今から52年前の曲です。そんな時間が経ってしまったかとタメ息がでます・・・。また、このアナログ盤のジャケットはちょっと凝った造りになっていまして、イーグル(鷲)のイラスト部分がエンボス処理(彫刻のように模様や文字を浮き上がらせる印刷加工技術)がされています。
イーグルスの最高傑作と言われている ” ホテル・カリフォルニア ” の高音質アルバムは所有していましたが、どうしてかわかりませんが、このアルバムを私はあまり聴いておりません。1976年にリリースされ、同年度のグラミー賞最優秀レコード賞を受賞したにも拘らず、なぜか私にはあまりピンとこないのです。まあそれはさておき、今回ご紹介した ” グレイティスト・ヒット1971〜1975 ”はCD盤も発売されており、音質的にはデジタル処理がされていて非常に音がいいです。グレイティスト・ヒットの第2弾のCD盤もおそらく発売されていると思いますので、興味のある方は是非聴いてみてください。レコード番号 P-6560Yです。