1997年にスタジオ・ジブリが発表した、宮崎 駿氏 監督「もののけ姫」が公開されてから25年の歳月が流れました。この長編アニメを私は当時映画館で2回、そしてテレビ放送でも数回オンエアーされていているので、計3回くらいは観たと思います。今回のブログはこのアニメの内容についてではなく、「もののけ姫」のサウンドトラック盤(CD盤)についてです。購入当時はほぼ毎日聴いておりました。常々、私はクラシック音楽(シンフォニーや管弦楽曲、バレエ音楽など)を聴く時の私なりの ” 好きな音質 ” についての基準があります。今までこのサイトのブログでしつこいくらい何回も申し上げているのは ” 大太鼓(バスドラム)がきちんと聴こえるか ” であります。気持ちの良いズシーンとした低音が聴こえてくると、もうそれだけで舞い上がってしまうのです。
そういえば、「もののけ姫」のサウンドトラック盤は、このズシーンとくる大太鼓(バスドラム)から始まります。まあ、個人的にはもっとズシーンとくる、地を這うような低音だとよかったのですが、気持ちおとなしいのがちょっと残念。その分ボリュームを大きくして、トーンコントロールがあればBASS(低域)を強くすればかなりズシーンと来ます。トーンコントロールは積極的に使いましょう。25年くらい前の録音なのですが、音質はそこそこ良いです。いかにも日本人の録音技術者的なキメの細かい作業を感じます。このサウンドトラック盤の中で私が一番気に入っているトラック2の ”タタリ神 ” は、ストヴィンスキー ” 春の祭典 ” を彷彿とさせるもので迫力があります。そして、トラック12の ”タタラ踏む女達 ” は日本民謡の香りが感じられるメロディと、立体的、空間的な音世界の中にホログラフィーのごとく女性ボーカルが展開されています。
実際このアニメを観た方は多いと思います。前述しましたが、それぞれ感じ方もあると思いますのでストーリーについては触れません。けれども大袈裟ですが、このアニメは後世に語り継がれる、世界に誇る作品ではないかと今でも確信しております。太古の昔から綺麗で豊かな水、森の素晴らしい画、そして日本人としての原風景を想起するメロディ、極めつけはやはりカウンターティナー米良良和さんのボーカル、この主題歌は当時日本中を席巻しましたよね。このアニメの主題歌を含め、全体の音楽を担当された久石 譲さんの才能はやはり凄い!演奏は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、指揮は熊谷 弘さんという方です。
CDレーベルはSTUDIO GHIBLI RECORD 、CD番号はTKCA-71168です。