このアルバムは今から40年以上前に買ったもので、ちょっと落ち込んだ時によく聴きました。決して” 癒し系 ” の音楽ではないのですが、聴くとなんだか気分が落ち着いてくる・・・そんなアルバムです。ビッグセールスを記録した訳ではなく、どちらかというと” 地味 ” なアルバム(偉そうですみません)なのですが、ジャケットデザインが気に入ったのと、前作「プリッツェル・ロジック(さわやか革命)」のサウンドが気に入ったので、もう一枚揃えるかということで買ったものです。スティーリー・ダンの曲で有名なものは、ヒットチャートにも登場し、「プリッツェル・ロジック」に収められた ”リキの電話番号 “とか、もう少し古めだと ”ドゥ・イット・アゲイン ”あたりかなと。そして、6枚目のアルバム「彩(エイジャ)」は最高傑作と言われていますが、残念ながら私は持っていません。
スティーリー・ダンは1972年に米国ニューヨークで、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人体制で活動し、世界的な成功を収めました。サウンド的にはジャズ、R&B、ソウルなど黒人音楽寄りの幅広く多様性を持った音楽性が特徴。難解な歌詞でも有名で、著名なスタジオミュージシャンを起用し、高度なアンサンブルを構成しました。2000年度のグラミー賞を3部門で受賞、2001年「ロックの殿堂」入りを果たしたみたいです。調べてみるとなんか凄いグループなのですが、「Katy Lied(うそつきケティ)」のアルバムの中庸な仕上がり(またまた偉そうですみません)がなんとも心地よいのです。突出した部分がないのがいいのかも。A面の3曲目 ” ROSE DARLING ” は心地よく、スティーリー・ダンらしい サウンドで私を元気にしてくれました。B面の2曲目の”YOUR GOLD TEETH 2 ” はジャズテイストで、音楽の幅の広さを感じます。 アップしたジャケット裏面の中をご覧いただければ、TOTOのメンバーであるジェフ・ポーカロやドゥービー・ブラザースへ移ったマイク・マクドナルドがいますね。音質についてですが、録音が40年以上前なのでアナログ盤の音質はイマイチです。でも、そんなことはどうでもいいと思わせるものがこのアルバムにはある気がします。CD盤は探せばあるのでしょうか?レーベルはMCA RECORDS、レコード番号は VIM-4041になります。