ザ・ビートルズは解散してから既に50年以上経っているので、若い方々には ” ザ・ビートルズ ” なんてピンとこないかもしれません。ただし、レコード会社が ” 新しい切り口 ” で、数年に一度特別盤?としてCDを発売しているので、名前くらいは知っている・・そうゆう方々もおられると思います。私は小学2年か3年くらいの時に、 ” 抱きしめたい ” のEP盤(ドーナツ盤)を始めて聴いたのが、ザ・ビートルズとの最初の出会いでした。なのでザ・ビートルズとの付き合いは50年を超えております。一番好きなアルバムは「A HARD DAY’S NIGHT」で、その次に「THE BEATLES(いわゆるホワイト・アルバム)」で、3番目に「LET IT BE」になります。映画にもなったこのアルバムは全体を通してなにか ” グループ活動が終わった感 ”というかある種の悲哀 を感じてしまうのは私だけでしょうか?そして4番目は「ABBEY ROAD」で、高校生の頃に聴きまくったアルバムで、グループとしては最後の作品になります。完成度が非常に高く音質的にも優れているアルバムです。最後のアルバムにも拘らず悲壮感を感じません。ジャケットデザインの中の写真(横断歩道を渡るメンバー4人)も大変話題になりました。偉そうですみません。他にも紹介しなくてはいけないアルバムや曲はたくさんありますが、ここらあたりでやめにしておきます。
さて今回お話しするアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」(以下、サージェント・ペパーズ)は1967年6月に発売されたトータルアルバムで、レコードの帯には ” ロックの進化が極めた頂点。音楽の世紀のランドマーク。”、そして、帯の裏側にはこのアルバムのコンセプト、セールスの説明が載っていて、” アルバムを架空のバンドによるショー仕立てにし、ロックの無限の可能性を追求した傑作。グラミー賞4部門受賞、全英チャート22週連続1位、全米チャート15週連続1位。”というセールス的にも輝かしいアルバムです。随分と褒めちぎったアルバムの紹介なのですが、トータルアルバムということでシングルカットされていないためなのか、私の中ではイマイチの存在でした。社会人になってからやっと”良さ” が少し分かってきたかなという感じです。まあ、全体を通してポール・マッカートニー(以下、ポール)主導のアルバムということで(私はそう感じます)、ジョン・レノン(以下、ジョン)は内心あまりいい気分ではなかったような印象を受けます。真相はもちろんわかりませんが。ジョンの2枚目のソロアルバム「IMAGINE イマジン」の中の曲で ” How Do You Sleep ?(眠れるかい?)”という曲があります。この曲のイントロには「サージェント・ペパーズ」の1曲目のストリングスのリハーサルの音、人のざわめきの音を意識したパロディになっていたり、ポールの書いた ”イェスタディ”、” アナザー・デイ” のタイトルを引用したりで、どうもジョンはザ・ビートルズがだんだんポールのグループになっていきそうなのが面白くなかったんだろうなと・・
このアルバムの中で私が一番気に入った曲・・それはリンゴ・スターが歌う”With A Little Help From My Firiends”で、作詞・作曲はレノン/マッカートニーになります。まあ他の曲はあまりピンときませんし、ポールが主導権を取っているのがどうも気にいらないというか、私はポールが嫌いなんでしょうね。ジョンが主導して作った曲の方がやはり好きですね。2009年のリマスター音源を使った最新カッティングLPアナログ盤とリマスターCD盤の2種類を聴き比べました。アナログ盤の方は、いつも言っているように ” アナログの佇まい ” の気持ちいい音が楽しめます。ただ、高域がちょっと出づらい傾向があるので、トーンコントロールで高域(TREBLE)を少しブースト(強く)した方がいいバランスの音質になります。リマスターCD盤の方は低域から高域までバランスのよい音質になっているので、質の良い小型スピーカーのでもリマスターCD盤でかなり満足できます。ただし低域(BASS)を少しブースト(強く)されることをお薦めします。レーベルはEMI、レコード番号はTOJP-60188、CD番号はTOCP54508です。