1959年に録音されたプッチーニ作曲/オペラ「トスカ」のアナログ盤について。

LONDON(英国DECCA)レーベル ” THE  SUPER  ANALOGUE  DISC ” シリーズから発売された、ジャコモ・プッチーニ作曲/歌劇「トスカ」の録音データによると、1959年7月にイタリア、ローマにあるサンタ・チェチーリア アカデミアで録音されたもののようです。今からざっと64年前の録音になりますが、アカデミアのホールの響き、それと当時の最新機器?のおかげなのかアナログ盤として非常に素晴らしい音質だと思います。時代を感じる音ではあるのは当然ですが、ライナーによるとこのオペラの初演は1900年と記されているのでこの時代の空気感に浸るのにはひょっとしたら古い録音の方がふさわしいのかもしれません。ただ、録音センスの良さ(これは特に大事だと思います)、録音時における入念な準備、当時の優秀な録音機材などが揃っていることが条件ですが。偉そうですみません。

ウィキペディアによると歌劇「トスカ」は、ヴィクトリアン・サルドゥの戯曲に基づいたジャコモ・プッチーニ作曲のオペラで、その見せ場の多さから、オペラ史における重要な作品らしいです。20世紀最大のオペラ歌手とされているマリア・カラスはトスカを何度も演じたそうです。どうゆう物語か超短く言いますと、「政情不安なローマを舞台に、運命に翻弄される歌姫トスカと画家カヴァラドッシの愛と悲劇を、プッチーニが甘美な旋律と劇的オーケストレーションで描いた傑作オペラ」だそうです。マリア・カラスは役柄に惚れないと演じてくれない方だったようですが、この役は大いに気に入ったのでしょうか・・・。

さて、このアナログ盤トスカの歌姫役のソプラノはレナータ・デバルディ(名前は聞いたことはありませんが、イタリア・オペラの代表的なソプラノ歌手だそうです。)、画家カヴァラドッシ役をマリオ・デル・モナコ(こちらの名前は聞いたことがあります。イタリアの名テノールで、” 黄金のトランペット ” と形容されていたみたいです。)が演じています。ローマ・聖チェチーリア音楽院管弦楽団、合唱団をフランチェスコ・モリナーリ=プラデルリという方が指揮をしています。この方の名前は聞いたことはありませんが、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団は聞いたことはあります。割と有名な楽団ですよね?レーベルは前述のようにLONDON、レコード番号はKIJC-9101/9102で、” 特別限定プレス ”、超重量レコード(180g)、特別高品質材料使用、高水準米国プレスという文字が見えるので米国製なのでしょうか?

ちなみにCD盤になりますが、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の「トスカ」も所有しています。トスカ役にカーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)、カヴァラドッシ役にホセ・カレーラス(3大テノールの一人)等こちらも一流どころが揃っていますけれども、個人的にカラヤンという指揮者があまり好きではないので、このCD盤はほとんど聴くことはありません。録音は1979年ですから、当然アナログ盤もヤクオクなどで探す事はできるはずです。デジタル録音ではないみたいですが、音質的にはまあまあというか。レーベルはドイツ・グラムフォン、CD番号はF64G 50189,50190です。トスカ役のカーティア・リッチャレッリというソプラノ歌手は、同じプッチーニ作曲のオペラ「トゥーランドット」で主役のトゥーランドット役を演じられていて、この方の声はパワフルで素晴らしい。