BOSTONというアメリカのロックグループのアナログ盤の音質が素晴らしいです。

 

アナログ盤を次から次へと聴きまくっている毎日でありますが、今回ご紹介するのは、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンで結成されたアメリカン・プログレッシブ・ハードロックのグループ、BOSTON(ボストン)が、1976年にリリースした「幻想飛行(邦題)」であります。アルバムは全米3位を獲得するなど怒濤の勢いで全世界で2.000万枚以上売り上げたとのことですが、金儲け用ポップロックとの批判を浴びたらしいです。やっかみも多かったのでしょう。紙ジャケのCDリマスター盤も発売されているようです。それはさておき、ここは純粋にオーディオ的というかレコードの音質について述べさせていただきます。

リーダーのトム・シュルツ氏はマサチューセッツ工科大学からインスタントカメラの会社に入り、仕事の傍ら電気工学の知識を生かして自宅アパートに多重録音可能なスタジオを造り、そこで造り上げたデモ・テープが大手レコードレーベルで認められ・・・そんなこんなで「幻想飛行」をリリースし前述したようにアルバムは売れに売れたようです。とにかくアナログ盤の音質は素晴らしく、トム・シュルツ氏のセンスの良さが光っています。私がこのアルバムをFMラジオで初めて聞いたのは大学2年か3年の頃でしたけれども、泥臭さがなく&ブルース色を感じられないそのサウンドがとても新鮮に感じたものです。今回ご紹介するこのアナログ盤は当時発売されたものではなく、購入したのは大体25年ほど前になります。もっと前かもです・・

「幻想飛行」はORIGINAL  MASTER  RECORDING シリーズの盤になります。同じシリーズの中には以前ご紹介したキャット・スティーブンスのアルバム「Teaser  and  Firecat」もこのシリーズです。重量級の重さ(180g)があり通常の盤より溝が深いことが音質に影響しているのでしょうか?

A面一曲目 ” More  Than  a  Feeling ”(邦題:宇宙の彼方へ)から引き込まれるサウンドです。この曲はシングルでも発売され、全米5位を記録、2曲目が個人的に大好きな ” Peace  of  Mind ” は気持ちの良いテンポのロックンロールサウンドが楽しめます。B面の一曲目 ” Rock & Roll  Band ” も早めのテンポでノリのいい曲でドライブにピッタリ!!2枚目のアルバム ” Don’t  Look  Back ”は1978年にリリースされ、全米1位を記録したのですが、私はこのアルバムは所有しておりません。ヤフオクで程度の良いアナログ盤を探すか、紙ジャケのCD盤を買おうか悩んでおります。サウンド的には時代を感じますが、それほど古さは感じません。低域から高域まで非常にバランスが良く、ギターの響きも気持ちの良いサウンドで、質のいい小型スピーカーでも十分に楽しめる録音です。また各メンバーの写真を見ると1976年という時代を感じる髪型です。