ボブ・ディランの17作目のアルバム「Desire/欲望」は、1976年1月にリリースされました。私が大学3年の頃です。全米ビルボード200チャートで5週連続1位、全英アルバムチャートで最高3位を記録したみたいです(ネットで調べました)。A面1曲目の”「ハリケーン」は、当時獄中で無実を訴えるボクサー、ルービン・ハリケーン・カーターのことを描いたナンバーで、ヴォイオリンの音色が特徴的でどことなく物悲しさを感じるメロディで、当時ラジオからはこの「ハリケーン」がよく流れていました。曲の途中、リズムが乱れて楽器同士がずれる箇所がありますが、そんなことどうだっていいじゃん、と思わせるいい加減さがあります。そのうちに各楽器が揃ってくるので、まあいいか・・そんな感じです。そうゆういい加減さが許される時代だったんですかね?録音と演奏はヴァイオリン以外イマイチですが ”まあいいか ” です。
私が高校生の頃は日本中がフォークソングで溢れていました。ボブ・ディランの歌を聴いて、自分で曲を作って歌ってもいいんだと思わせた功績は、その後の音楽シーンに与えた影響の大きさは計り知れないものがあります。カエルみたいな変な声?と妙な歌い方?だと思うのですが、当時の日本のフォークシンガーの皆さんの歌い方はほとんどボブ・ディランの歌い方を真似てましたよね。”ディランⅡ ”なんて名前のフォークグループもありました(確か関西のグループ?)。みなさんボブ・ディランに心酔されていましたよね。まあ、私はビートルズ派だったのでギターの引き語りはしませんでしたけれども・・ただ、この ”ハリケーン ”は詩の内容も曲も凄いなと。興味のある方はネットで検索を・・・。
”オーディオを趣味にする”ことはバッハにしろ、ザ・ビートルズにしろ、ボブ・ディランにしろ 最終的に” 音楽 ” を聴かないことには始まりません。オーディオ的には初期の頃のボブ・ディランの曲は録音も良くありません。一躍彼を有名にした曲 ”ライク・ア・ローリング・ストーン”の音は正直ヒドイものです。がしかし、アナログ盤に針を落とすと、あの時代に瞬時にタイムスリップできるのも ”オーディオ”の素晴らしさだと思うのです。もちろんCD盤の方も紙ジャケになったりして、モノとしてアナログ盤の香りを感じることもありますが。高額なオーディオ機器を眺めては悦に入ることもオーディオの楽しさです。否定はしません。英国の著名なスピーカーブランドで聴くバッハ、米国の有名なアンプで聴くジャズなどを聴きながら一杯やるのも幸せのひとときです。しかしながら、そこそこレベルの国産のアンプに、そこそこのレベルの海外のスピーカーの組み合せでも気持ちのいい音で鳴らせます。取り留めのないお話をしてしまい申し訳ありません。最後に・・アンプとスピーカーは ” Firebird Loudspeaker Cable ”、バイワイヤリング接続には ” Firebird Jumper Cable ”を是非使ってみてください。宣伝になりすみません!!