一つ前のブログを書くため、3ヶ月ぶりにJ.S.バッハ ”マタイ受難曲 ”を通しで聴きました。時代、人種、宗教を超えて聴く者に迫ってくる”マタイ”ですが、皆さんもご存知のように受難曲以外にも、数々の作品を残しているバッハはヴァイオリンやチェロ、フルートのための独奏曲というジャンルも忘れてはいけません。以前のブログで ”無伴奏ヴォイオリンのためのソナタとパルティータ”のことを書かせていただきました。今回は同じくらい、あるいはそれ以上に有名な”無伴奏チェロ組曲”です。映画や、ドラマなどで聴く事もあるので ” どこかで聴いたことあるな ”と思われる方も多いと思います。バッハにしては?気楽に聴けるというか、BGMとして聴くのもありです。” 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・・・”にしても、” 無伴奏チェロ組曲 ”にしてもそうですが、聴いているうちに過去に起きたこと(いいこともそうでないことも含め)の映像が甦ってくるのです。音楽を聴いているのになんだか不思議です。土曜日の深夜に一人で静かにこの曲集を聴く・・ちょっと贅沢なひとときです。
この ” 無伴奏チェロ組曲 ”についてはネットで検索すればいろいろ紹介されています。例えば、この曲集を世界に広めた、スペイン/カタルーニャで生まれたパブロ・カザルスを挙げなければならないとか・・。しかし、この盤は持っていませんので、日本人チェリスト 鈴木秀美氏が演奏している2枚組CDをご紹介させていただきます。この方は鈴木雅明指揮バッハ・コレギュウム・ジャパンの首席チェロ奏者として各地で演奏しておられます。” 無伴奏チェロ組曲 ”を欧米の演奏家ではなく、日本人のしかもバッハ・コレギュウム・ジャパンの鈴木秀美氏が演奏しているということが、この2枚組CDを聴く価値があるのではないかと。なんというか日本人演奏家こそふさわしい曲なのではないかと強く思います。あと、前にブログで書かせていただいたヤーノシュ・シュタルケル氏の ”コダーイ作曲のチェロソナタが個人的に大変気に入っているので、シュタルケル盤の ” 無伴奏チェロ組曲 ”も是非聴いてみたいと思っております。