レコードプレイヤーのアームに装着するカートリッジは現在も生産されています。冗談でしょう?と思える高価格なものは使う気になりません。私は長らくオルトフォンMC-20というカートリッジを使い続けております。ロック、ジャズからクラシックまで幅広くいい音で再生してくれますが、国産の代表的なカートリッジメーカーであるデノンのDL-103は前から気になっていました。オーディオ評論家の方々の高い評価もさることながら価格的にも納得できるカートリッジなのですが、出力が少し低め(たしか0.2mV)なのが私的には購入に至りませんでした。そこで、出力が0.4mVのDL–301を買う事にしました。カートリッジを装着するシェルはちょっと安めで色はピンクのオルトフォン製のものです。
早速、聴いてみました。ネットでいろいろなオーディオファンの方がこのカートリッジについてあれこれ感想を書いておられますが、多くの方がロック、ジャズ向きかなあとか、クラシックにはちょっと向かないかなという感想が多いみたいです。イギリスのロックグループ”YES”のアルバム”90125”のA面の1曲目”LONELY HEART”は懐かしく思い出される方も多いと思います。元々このLPは録音が大変優秀で非常に音がいいと私は勝手に思っておりますが、このDL-301はオルトフォンに比べると”賑やかなで元気な音”かなという感じです。再生周波数範囲が20~60000Hzと広く、高域が60000Hzまであるのが”賑やかで元気な音”となんとなく関連があるのかもしれません。落ち込んだ時にはこのカートリッジでロックをガンガン聴けばスカッとすると思います。