ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」のLPレコードを聴きながらこのブログを書いています。指揮はフランス人のピエール・ブーレーズさん、オーケストラはニューヨーク・フィルハーモニックで、オリジナル1910年の全曲版です。ジャケットの裏にあるデータによると、1975年1月20日/マンハッタン・センター(ニューヨーク)とありますからなんと今から43年前の録音です。ブーレーズさんはその17年後にシカゴ交響楽団でもう一度この「火の鳥」を録音しています。このシカゴ交響楽団のCDを私は何十回も聴きました。(ちなみに”ファイアーバード・ラウド・スピーカーケーブル”のネーミングはこの曲から勝手に使わせていただきました。このことは以前ブログで書いた通りです。)まあ、それはさておきオーディオ的な視点ではたしかにCDの方がダイナミックレンジは広く、コンサートホールの響きが素晴らしく、あと何と言ってもシカゴ交響楽団のパワフルな演奏技術も相まって圧倒的に迫ってくるものがあります。がしかし、LPレコード盤「火の鳥」のA面のオープニングの一種おどろおどろしい雰囲気はこのバレエ音楽の魔力(?)に一気に引き込まれてしまいます。さんざん引き合いに出して申し訳ないのですが、バスドラム(大太鼓)の出方がCDとはかなり違っていて、まさに地を這う低域を聴くことができます。”音楽の佇まい”という点で、盤の溝にレコード針で直接トレースするレコードと、レーザー光の反射でトレースするCDとの決定的な違いが”あるのではないかと思っております。レコードの音はワクワクするのです。
テクニクスさんから発売されているレコードプレーヤーSL-1200GRは定価¥148,000ですが、この金額が高価なのか、結構安いかは音楽ファンあるいはオーディオファンとしてどう捉えるか・・・みなさんはどうお考えになりますか?もちろん、もう少し安価なレコードプレーヤーも売られていますし、海外製品の中には非常に高価なものもありますが、最低のラインとしてSL-1200GRはお薦めのレコードプレーヤーです。有名なカートリッジも使用できます。但し、それ相応の出費は覚悟しなくてはなりませんが。