ヘンデル作曲「メサイア」は天上の音楽であると思います。

 

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バッハは”音楽の父”といわれ、ヘンデルは”音楽の母”という定説?は皆さんはどう思われますか?中学の頃、古今の作曲家の肖像画が飾ってある音楽室で、バッハとヘンデルについて音楽の先生があれこれ説明をしてくださった時に先程の定説を述べられていたことを思い出しますま。ただ、この定説は日本だけのことみたいで実際当時のヨーロッパではオペラなどで活躍していたためヘンデルの方が人気は高かったみたいです。同じ年に当時のドイツで生まれた2人ですが、結局対面できず、ヘンデルは最終的にイギリスに帰化しました。一方バッハはドイツから一歩も出たことはないなど・・。さて音楽の話に戻りますと、私はヘンデルの”メサイヤ”を恥ずかしながら30歳を過ぎたあたりにやっと全曲を聴いたのであります。私なりにバッハとヘンデルの違いをあげるとすれば、例えば、バッハの有名な宗教曲”マタイ受難曲”は私には内容的にかなり「重い」音楽です。キリスト教徒ではない私にはなかなか理解しにくいものです。ただ、西欧のキリスト教文化を知ってみたくなるきっかけにはなりました。そしてヘンデルはというとバッハに比べると、「多少の軽さ」、そして「メロディの美しさ」を感じます。オラトリオという手法を取ったヘンデルのサービス精神が溢れている”メサイヤ”と比較するとバッハの”マタイ”はとにかく真面目、BGM的には聴けない感じです。まあ、それがバッハらしいところではあると思いますが。

今から20年くらい前だったか、大晦日の夜11時くらいにNHK教育テレビ?でロンドンのとある教会でヘンデルの”メサイヤ”の演奏を中継していました。全体的にとてもゆったりとした素敵な演奏で,こんな大晦日を迎えられるロンドンの聴衆の皆さんがとても羨ましく思ったものです。

LPレコードでは、クリストファー・ホグウッド指揮/エンシェント室内管弦楽団のオリジナル楽器による演奏が素晴らしいです。また独唱者の中では私の大好きなソプラノ歌手エマ・カークビーのやさしい声が聴けるのがうれしいです。従来のモダン楽器ではロバート・ショウ指揮/アトランタ交響楽団の迫力ある演奏と合唱が素晴らしく、合唱の神様と言われているロバート・ショウのセンスが光ります。私の大好きなテラークレーベルのCDなのも嬉しいかぎりです。新しい演奏では、鈴木雅明指揮/バッハ・コレギウム・ジャパンによる演奏が音質も非常に良いお薦めのCDです。録音は1996年の12月です。また独唱者の中に宮崎駿監督”もののけ姫”の主題歌を歌った米良美一さんがカウンター・ティナーとして名を連ねています。バッハ・コレギウム・ジャパンは指揮者である鈴木雅明さんと共にヨーロッパで非常に高い評価を得ています。