「春の祭典」はロリン・マゼール指揮/クリーブランド管弦楽団がベストかも・・その2

前回のブログ(2月26日にアップ)の続きです。私の中での「春の祭典」のベストはロリン・マゼール氏指揮/クリーブランド管弦楽団のCD盤(TELARCレーベル、PHCT-1232)と書かせていただきました。昨日レコード棚をいろいろと漁っていたところ何と「春の祭典」の同じ指揮者、管弦楽団のアナログ盤を見つけてしまいました。そういえばヤフオクで7、8年前に落札したものだったのです。落札したことを失念しておりました。早速アナログ盤を聴いてみたところCD盤と比べて再生音にそれなりの違いがあります。大太鼓とかティンパニの音に勢いというかCD盤に比べて生々しく力強さがあるのです。ということで私の中では「春の祭典」のベストはロリン・マゼール氏指揮/クリーブランド管弦楽団のアナログ盤になります。レコード番号は20PC-2012(DG-10054)です。カートリッジはオルトフォンMC-20(MCカートリッジ)、フォノイコライザーも同じオルトフォンEQA-555mk2を介してYAMAHA  AS-2000のLINEに繫いでおります。オーディオファイルと呼ばれる方々にとっては全然大した機器ではありません(オルトフォンさん、すいません!)。実際、MCカートリッジの中には数十万円もするもの、フォノイコライザーでも100万円近くするものもあります。しかし私はこのどちらかといえば普及価格帯クラスのカートリッジ、フォノイコラザーでも素晴らしい再生音を聴く事ができることを幸せを感じます。

ネットで「春の祭典」のお薦め盤で検索しますと、私のお薦めであるロリン・マゼール/クリーブランド盤を推薦されている方がいないのが非常に残念であります。フランス人指揮者ブーレーズ氏/クリーブランド盤をお薦めしている方が多いですが、まあクリーブランド管弦楽団の実力があってこそだとわたしは思います。ところで前回のブログでは触れていませんが、高橋 康夫氏のライナーによると、この録音には ” 音色的な多様性を求めて、アルト・フルート、Esクラリネット、バス・トランペットといった特異な楽器が大活躍するし、絶え間なく続く変拍子がもたらす不規則なアクセントは、多種類の打楽器によって、びっくりするようなピーク入力を頻発させる。こうした作品の性格を忠実に収録するために、サウンド・ストリームのデジタル録音は最大級の威力を発揮しているといえよう。” とあります。そして、レコードジャケットの裏面に「再生のポイント」というコーナーがあるのが時代を感じます。レコードの再生の注意というか助言というか。ちょっとご紹介しますと、”音の立ち上がりがシャープで、十分な許容入力をもったスピーカーシステムとドライブ能力を持った優れたアンプが必要である”、とか ” セヴァレンス・ホールの空気をふるわせるバス・ドラムの響き、金管楽器の強烈なグリッサンド※を再現する十分なパワーが必要である。”  等々・・・最近「春の祭典」を聴くことが増えたような気がします。皆さん、野性的あるいは暴力的?な音に痺れてみませんか? ※・・グリッサンド、グリッサンド奏法とは、一音一音の音の高さを区切ることなく、隙間なく滑らせるように流れるように音の高さを上げ下げする演奏技法をいうらしいです。

このマゼール/クリーブランド響の「春の祭典」のCD盤はアナログ盤に引けをとらない音質なので、もちろんお薦めであることは言うまでもありません。CD盤ならではの取り扱いもラク、気軽にクリーブランド管弦楽団の音を聴くことができます。