定期的に聴きたくなるのが「ピンク・フロイド」なのです。

「THE  WALL」が私の中では、最高傑作ですけれども、今回ご紹介する「ANIMALS(アニマルズ)」もなかなかのアルバムです。最初に聴いた時の感想は、なんか暗くて、気分が落ち込むアルバムだなと。しかしながら年を重ね老年の入り口に立った私には、このアルバムを聴いて気分が落ち込むことはありません。むしろこのアルバムの構造的な完成度に大感激してしまいます。グループのコンセプトを担っていたロジャー・ウォータース(ベースギター担当)の慧眼、過激なメッセージ性など、やはりピンク・フロイドというバンドはただ者ではないと思います。私は今このアナログ盤を聴きながらブログを書いていますが、1977年に発売されたこの「ANIMALS」はオープニングのフォーク調のギター、犬や豚、小鳥の鳴き声が効果的に使われていること、そしてプロローグにフォーク調のギターの弾き語りで終わるところは2年後に発表された「THE  WALL」に通ずるものがあります。

ロンドン、テムズ川沿いにあるバタシー火力発電所の上空をピンクの豚(長さ12M)が飛んでいるジャケットデザインについてのお話はロック好きの間では有名で、詳しく知りたい方はウィキペディアを参照いただきたく。ロンドン/バタシー発電所で検索すると「ANIMALS」のジャケットが表示されます。ジャケットを見るとよくもまあこんな重厚な写真が撮れたなあとつくづく感心します。私はかなり前のことですが、妻と英国に旅行に行った時にクルマからこのバタシー火力発電所が見えた時はかなり興奮してしまいました。現在はショッピングモールになっているみたいです。このジャケットデザインのTシャツなんかがあるんですかね。

全英2位、全米3位を記録したということはかなり売れたアルバムなのですね。それはさておき、録音がしっかりしているので音もいいです。ネットで検索するとニュー・リミックス盤が昨年に発売されたみたいですが、私としてはやはりアナログ盤で聴きたいアルバムです。アナログ盤のレーベルはCBS/SONY、レコード番号は25AP 340です。ちなみに通常のCD盤(紙ジャケではないのが残念です)のレーベルも同じで、CD番号はCSCS 6042です。