一ヶ月に渡って風邪が長引いてしまい、ブログをアップすることを休んでおりました。正直、まだ完治していません。味覚的に問題はないので、最近また流行りだした新型コロナに罹ったわけでもでないであろうと。まあ、そのうちに治るでしょう。
ということで一ヶ月ぶりのブログになります。今から55年前、私が中学2年生くらいの時に当時それなりに流行った、ザ・シュープリームスという米国の女性コーラスグループが歌う「スラムの小鳩」という曲があります(You Tubeで聴けます)。私の中でモータウンサウンドと言えば、ザ・シュープリームスで後にグループ名は ”ダイアナ・ロスとシュープリームス”になるのですが、ダイアナ・ロスという天才的歌手がいてこそのグループでした。ご存知の方は多いと思いますが、映画 ” ドリーム・ガールズ ” は彼女たちがモデルとなっています。ザ・シュープリームスの代表的な曲として ” ストップ・イン・ザ・ネーム・オブ・ラブ ” 、” ラブ・チャイルド ” などがありますけれども、そこそこヒットした?「スラムの小鳩(I’m Livin’ In Shame)」が歌詞の内容、メロディ共々私の中では一番のお薦めなのです。
当時、我が家は所謂 ” 洋楽 ” 系のシングル盤(ドーナツ盤)で音楽を聴いていました。ザ・ビートルズ、ザ・モンキーズ、イギリスの歌手クリフ・リチャード、そして今回のシュープリームス等々、アルバム(LP盤)なんて高価でなかなか買えなかったのです。それはさておき、シングル盤の「スラムの小鳩」の歌詞を今は亡き私の母がたまたま読んだ時の反応を私は忘れることができません。1969年当時アメリカ合衆国の黒人の方々は社会的に最底辺に置かれていたと思います。歌詞の内容はというと、” 貧しいシングルマザーの家庭で育った女性が、一生懸命に育ててくれた母親がみすぼらしい格好をしてパンを焼いている、そんな母親を恥ずかしく思い、母親は死んだと偽って結婚して、子供を生んでも連絡もせず自らの過ちに気づいた時は母親は死んでしまう、最後まで自分の名前を呼びながら・・。” 私の母親にとってはとても衝撃的な歌詞だったのでしょう。
「スラムの小鳩」のシングル盤は私の実家にまだあるかはわかりません。10年くらい前に、どうしてもこの曲が聴きたくなって、ヤフオクでベスト盤を落札しました。もちろん、「スラムの小鳩」と前述の ” ラブ・チャイルド ” も収められております。” ラブ・チャイルド ” は私生児という意味で、こちらもなかなか社会的な内容みたいです。というより ” ラブ・チャイルド ” の第2弾として「スラムの小鳩」が作られたようです。レコード番号はSWX-10126。音質は曲によってかなりバラツキがありますが、古い録音にしては低域はしっかりと音溝に録音されています。