PINK FLOYD「 THE DARK SIDE OF THE MOON(邦題:狂気)」のこと

「ATOM  HEART  MOTHER(邦題:” 原子心母 ” )の発売が1970年3月で、翌年の1971年に「おせっかい」が発売されます。そして、翌年1972年に「雲の影」が発売され、1973年3月に今回お話する「THE  DARK  SIDE  OF  THE  MOON(邦題:狂気)」に繋がっていきます。精力的にリリースしていたことがわかります。過去、ブログで書かせてもらった「THE  WALL」、「原子心母」についてあれこれ書かせていただいた私のつたない考察などどうでもいいのですが、やはりピンク・フロイドと言えば「THE  DARK  SIDE  OF  THE  MOON(狂気)」(以下、” 狂気 ”)を外すことはできないですよね。

セールス的なことを挙げれば・・・全世界で総売上5000万枚以上、全米1位、全英2位等など。さらに米国Billboard 200に15年間にわたってランクインし続けたことは、ひょっとしたら3世代に渡って聴き続けられているかもしれません。きりがないのでこれくらいにしておきます。興味がある方はウィキペディアを参照していただくと凄さが実感できます。ジャケットデザインの点でも有名な ”ヒプノシス” が担当していて(原子心母も同様)、このジャケットもロック史に残る名作と言われています。

アナログ盤とCD盤(紙ジャケ、写真2枚目)を通しで聴きましたが、よくいわれるアルバムとしての” 完成度の高さ ”もさることながら、笑い声、会話、振り子時計の音、レジスター音などが随所で使われている等、効果音が巧みに使われています。そしてそれぞれの効果音の録音は相当時間がかけられているようです。アナログ盤の試聴スピーカーはJBLコントロールモニター MODEL4319で、CD盤の方の試聴スピーカーは小型のセレッションA Compactを使っています。小型スピーカーでもこのアルバムの世界観は伝わってきます。音質的にはアナログ盤でもCD盤でもどちらも素晴らしい音質になっております。今、このアナログ盤のB面を聴きながらこのブログを書いているのですが、なんだか感動してしまい涙を出そうです。

このアルバムに少しでも興味があれば、是非お聴きいただきたいです。プログレッシブ・ロックはどうもね、とかピンク・フロイドっていうグループ名は知っているけどピンとこないなという方、結構昔のアルバムだから古くさいかなあという方、だまされたと思って聴いてみてください。もちろんアナログ盤でなくてもいいです。ただCD盤であれば紙ジャケのCD盤をお薦めしたい。ジャケットがアナログ盤に準じる造りになっているので。とうとう最後の曲、” Eclipse(狂気日食)”が始まりました。涙が止まらない・・・

アナログ盤のレコードレーベルは東芝EMI、レコード番号はEMS-80324、紙ジャケ(写真2枚目)のCD番号は TOCP-65740になります。