今回ご紹介する ” ORIGINAL MASTER RECORDING ” シリーズの「SHOWDOWN!」というアナログ盤についてですが、この盤を買うまで、各メンバー(アルバート・コリンズ、ロバート・クレイ、ジョニー・コープランド)の名前は聴いた事がありませんでした。要はブルースがあまり好きでなかったんだなと。米国ブルース界では有名なロバート・ジョンソンすらNHK EテレのクラシックTVで知ったくらいです。まあ、B.B.KINGのアナログ盤は1枚所有していますが。かなり前にこのブログで取り上げた ” マディ・ウォータース ” の「FOLK SINGER」は、タイトル的にアメリカのフォークソングなのかなと思いましたが、そんなことはなくブルースだったのです。日本とはまったく異質な音の世界観が気に入ったアルバムでしたけれども、そこから特にブルースにはまった訳ではありませんでした。音の良い ” ORIGINAL MASTER RECORDING ” シリーズということで、「SHOWDOWN!」を購入したのは20年くらい前だったか・・すいません忘れました。最初に聴いた時の感想は ” マディ・ウォータース” のブルースより洗練されたノリのいいサウンドだなと・・・このアルバムは1987年に開催された第29回グラミー賞の最優秀トラディショナル・ブルース録音賞に輝いたアルバムということで音質も素晴らしいです。ネットでいろいろ検索しますと、” 間違いなくブルース史に残るアルバムだ!” なんていうコメントもあります。シカゴあたりをドライブしながら、車窓から見える風景にピッタリはまったサウンドがとても心地よいでしょうね。
アルバート・コリンズは1932年生まれでテキサス州出身のブルース・ギタリストで、フェンダー・テレキャスターという有名なエレクトリックギターで鋭角的なギター・プレイで名を馳せたとのこと、確かにシャープなギタープレイです。ジョニー・コープランドは1937年ルイジアナ州出身で60から70年代にソウル・シンガーとして活躍し、1981年に突如ブルースに目覚め再デビューした異色の経歴を持つ方で、ガナり立てるようなヴォーカルと野性味のあるギターが持ち味とのこと。ロバート・クレイは1953年ジョージア州出身のブルース・ギタリストで前述の2人とは年齢的に少し若めです。1980年代に新世代のブルースマンとして頭角を現した方でメンフィス・ソウルやテキサス・ブルース(まさにアルバート・コリンズのサウンド)の影響を受けつつコンテンポラリーな独自のサウンドを築き上げたとのこと。
音質が大変良い盤なので、特に大型スピーカーにはこだわらなくても、低域もちゃんと録音されていて、ノリのいいサウンドを楽しめます。むしろ質のいい小型スピーカーで割と音量をアップして聴くのもいいと思いますよ。(ご近所迷惑にならない範囲で)レコード番号は通しの番号になっており、Special Limited Edition No. 1368です。CD盤もあると思います。