プッチーニ作曲「トゥーランドット」がオペラのCDを購入するきっかけになったのですが、イタリアオペラを聴くのがちょっと飽きてきたところで、そういえば「カルメン」という有名な歌劇(オペラ)があったなという訳で、シノーポリというイタリア人指揮者のCDを早速購入しました。レーベルは”テルデック(TELDEC)で、1995年にドイツのハンブルグで録音されたみたいです。お恥ずかしいかぎりですが、私はこの「カルメン」がフランスオペラだとは知りませんでした。ビゼーはフランス人だったのです。名前からしていかにもフランス的ですよね?このオペラの序曲はあまりにも有名なので皆さんもご存知だと思いますが、オーディオ的にもこのシノーポリ盤の録音は大変優れていまして、冒頭の序曲のバスドラム(大太鼓)がきちんと録音されています。私はバスドラムがきちんと再現されていない録音はどうも嫌いで、以前違うCD盤のものを秋葉原のオーディオショップで一度聴いたことがありましたが、バスドラムがほとんど聴き取れませんでした。誰が指揮したものかは忘れました。もし購入されるのであればこのシノーポリ盤がお薦めです。CD番号は”WPCS-4977/9″(0630-10267-2)で、3枚組になります。レーベルは前述のテルデックでデジタル録音です。演奏と合唱はバイエルン州立管弦楽団、バイエルン州立歌劇場合唱団です。
歌劇(オペラ)の内容、作曲家ビゼーについては、ネットで検索していただくとして、私が思うにビゼーは天才だと思います。とにかく皆さんよくご存知の序曲が素晴らしいのです。何回聴いても凄い曲だなと。素人が偉そうなことを言ってすみません。序曲といえばモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」の序曲(この曲も有名です)なども素晴らしいのですが、私が知っているオペラの序曲の中では最高の出来ではないかと・・・。そしてこのオペラには序曲以外にも名曲がキラ星のごとく収められていて、”オペラの忠臣蔵”とも呼ばれているみたいです。
ちなみに指揮者であるジュゼッペ・シノーポリ氏は1946年、イタリア・ヴェネツィアに生まれ、パドヴァ大学で心理学、脳外科を学ぶ一方、マルチェロ音楽院で作曲を専攻し、ウィーン音楽院では指揮法を学んだ異色のインテリ?指揮者です。2001年、54歳の時にベルリン・ドイツ・オペラでヴェルディのオペラ「アイーダ」を指揮中に心筋梗塞で倒れ、そのまま亡くなられました。駆け抜けた生涯を送られた方ですよね。
「TELDEC(テルデック)」レーベルは元々ドイツの電気機器メーカーの音楽産業部門として「テレフンケン」として設立されました。当時の録音や販売の提携をしていたイギリスのDECCA(デッカ)を併せて、現在「テルデック」に改名されたみたいです。アーノンクール等の古楽から現代音楽までレパートリーは幅広いものがあります。