今、ホームページのリニューアル作業を進めていただいています。新商品の”ジャンパーケーブル”との兼ね合いといいますか、組み合せといいますか、価格帯をどうしようか等悩むことが多く時間がかかっておりますが、もう少しお待ちいただけると嬉しいです。今回、”ファイアーバード・スピーカーケーブルVer.2”、新商品の”ファイアーバード・ジャンパーケーブル”をご紹介をするホームページのリニューアルに当たっては試聴に多くの時間を費やしました。リニューアルホームページでは、CDの試聴がメインではありますが、アナログ盤の試聴結果も是非お知らせしたいと思っております。以下、今まで私が文章で使ってきた”レコード盤”はやめて、”アナログ盤”にします。
ブリティッシュ・ロックファンの方々にとってLED ZEPPELINというグループは特別な存在ではないでしょうか。試聴したのは、そのLED ZEPPELINのドキュメント映画「ザ・ソング・リメインズ・ザ・セイム」のサウンド・トラック・アナログ盤で、1973年にニューヨークのマディソンスクェアガーデンにおけるライヴ盤になります。因にCD盤も発売されています。試聴のために久しぶりに聞きました。時代的にはデジタル録音ではありませんが、その場を完全に支配している各メンバーの凄まじい演奏技術、そしてボーカルのロバート・プラントの熱量など凄いの一言です。やはりロックはライヴで(あるいはライヴ盤で)聞くものかなあとつくづく思います。詳しくはホームページのその箇所を読んでいただければと思います。レコード針がレコードの溝に接触してその音楽情報をアンプに送るアナログ盤に対して、CDはレーザー光でディスクから音楽情報を読み取る方法、つまり接触していません。私にはどうしても”接触”しているアナログ盤とそうではないCDとの差を強く感じるのです。
クラシックのアナログ盤の中で歴史的名盤と呼ばれる盤は沢山ありますが、アナログ盤であれCDであれ、私は歴史的名盤であっても録音が古いために”音質”はイマイチの盤は興味はありません。大体から歴史的名盤はほとんど所有していません。私はオーディオファンなので、やはりそこそこいい音のでないと聴く気になれないのですが、私が”これは音がいいな”と思う盤を1枚挙げてみます。ストラヴィンスキー作曲/バレエ音楽”「火の鳥」/アンタル・ドラティ指揮/デトロイト交響楽団の演奏のものです。録音は1982年で、ちょっと年代は古めですがデジタル録音です。デジタル録音のアナログ盤はだいたい音がいいものが多いです。指揮者のアンタル・ドラティ氏は、実際にバレエのピットに入って数多くのバレエ音楽の指揮をされた経験から、バレエ音楽の解釈では定評のある名指揮者みたいです。既にお亡くなりになっていますが、この盤はこれからも長く愛されるのではないかと思っております。特に演奏を聴いて感じるのは”ティンパニの音”が実にリアルであることです。録音では定評のあるデッカ盤ならではのセンス溢れるこの盤は当然ながらCDでも発売されていて、アナログ盤もCDも音質は非常に素晴らしいのですが、出来ればアナログ盤で聴いていただきたいです。ヤフオクでたまに出品されています。試聴いついてはホームページで紹介していませんが、興味のある方はまずCDを聴いてみてはいかがですか?(DECCA/UCCD-9027/現在この番号で発売されているかはわかりません)
スピーカーケーブルのネーミングにしてしまった”ファイアー・バード”はこのバレエ音楽からきていることは以前ブログでお知らせしました。それだけ私はこのバレエ音楽が気に入っているのですが、このバレエ音楽を初めて知ったのは、ピエール・ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団のCDです。クラシック批評ではピエール・ブーレーズさん指揮のディスクは冷徹でスピーディ、そして緻密なオーケストレーション等々・・・ピットに入って多くの指揮をし、現場重視のドラティさんとは対照的な演奏だと思います。どちらをとるかは聴く方の好みでしょうね。