昨年2019年12月10日にTBS系列で放送された「マツコの知らない世界」で”カセットテープ”が取り上げられていました。松崎順一さんという方が”カセットテープ”、”ラジカセ”についていろいろお話をされていた中で、このブログのタイトルにさせてもらった”みんなデジタルの音に疲れちゃったのかな?”というマツコさんの一言が今回お話させていただくテーマです。長時間CDを聴いていると確かに疲れる気がします。レコード、カセットテープの音はほとんど疲れる事は私の場合ありません。何故でしょうか?
カセットテープ生産が全盛の頃はTDK、日立マクセル、ソニー、富士フィルムあたりが4強と呼ばれていたと思います。その中で市場シェアNo.1と言われていたのがTDKではなかったかなと記憶しています。随分前(40年くらい前?)のことですけれども、”世界陸上”(今も開催されていますが)をTDK1社でスポンサードしていたのです。当時どのくらいお金がかかったのかを考えると驚きです。TDK等のカセットテープが世界中で売れに売れまくっていた時代だったのでしょう。各社パッケージ包装デザインも実にバラエティに富んでいて、今見ても古さを感じさせない素晴らしいデザインではないかと思います。
さて、カセットテープはノーマルテープ、ハイポジテープ、メタルテープの3種類があり、私はもっぱらノーマルテープを愛用しています。理由としては刺激的な音でないこと、つまり今回のテーマに繋がる部分です。カセットテープの音はCDと比べると”全然音がやさしい”のです。長時間聴いても疲れない理由だと思います。クリアな音ではありませんが、”人に聴かせるわけでもないからそうゆう音でも別にいいか”ということで気軽に録音できることやどんな音楽ソースにも対応できることなどです。ハイポジテープはなんとなくですがクラシック向け、メタルテープはジャズ、ロック向きそんな棲み分けがあったような・・・。ただ、聴いていて疲れないことはハイポジテープ、メタルテープでも同じです。ただし、ハイポジテープ、メタルテープはヘッドの摩耗がノーマルテープより激しいらしいこともノーマルテープを使う理由です。
どうしてこの時代にカセットテープにあえて録音するかというと、録音時にテープが回転していて「今録音している」状況が目で確認できる点です。パソコンでファイルをドラッグしてCDに焼く作業では得られない満足感を感じます。面倒な作業ではありますが。録音後に付属のラベルに手描きで書き入れることで自分だけのオリジナルテープが完成するのです。アナログですよね?写真にあるカセットテープはさすがに現在売られておりません。ヤフオクで手に入れたものです。これからもノーマルカセットテープをこつこつ落札しなければと思っております。